新規入庫のご案内(CATERHAM SUPER SEVEN Cosworth 1700BDR)
1957年に発表されたスーパーセブン!ケータハム社
がロータス社から1973年に引き継ぎ、1300ccモデル
や1600cc、OHVなど、ケントユニットが搭載された
ものを数多く生産・販売してきました。
40年以上の歴史がある中で、レーシングコンストラ
クターであるコスワース社が手掛けたBDRユニット
搭載のスペシャルモデルというのが存在します。
コスワースといえば、F1で圧勝したDFVエンジンや、
ミハエル シューマッハを一躍有名にさせたフォード
Zetecエンジン、グループAでR32 GT-Rと激戦を繰り
広げたフォード・シエラRS500コスワースなど、戦歴
が多く取り沙汰されますが、フォード エスコートRS
コスワースや、メルセデスベンツ190Eエボリューション、
ジャガーFタイプ、アウディRSシリーズなどの市販車の
スペシャルグレードにも一部コスワース製のエンジン
ユニットが搭載されています。
その数少ない車種の中で、スーパーセブンにも唯一
搭載されたのが、フォード製225E型OHVのケント
ユニットの鋳鉄ブロックに、コスワースチューン
のツインカムヘッドを載せた、フォードのレーシング
エンジンでもある、名機コスワースBDAの流れを受け
継ぐBDRユニットなのです。
コスワースBDRは1,600ccとボアアップ版の1,700ccが
存在しますが、この度入庫しました車両は、1,700ccの
『BDR』となります。
高出力化を可能にするWEBER DCOE45ツインキャブ
レター、希少な5速マニュアル、伝統のドディオン式
リアサスペンション、リファインされたシャーシなど、
生産終了から30年以上経った今でも、高次元で調律の
とれた一台としています。
こちらの個体は、内外装や吸排気、補器類などを可能な
限りオリジナルを保ち、ロータス時代のヒストリックな
テイストを感じつつ、パワフルでダイレクトなレーシー
さをも存分に味わえるという、数あるスーパーセブンの
中でもベストオブベストと言えるはずです。
エンジンは、フォード製225E型OHVケントエンジンの
鋳鉄ブロックをベースに、コスワースチューンのDOHC
ヘッドを搭載した水冷直列4気筒1699cc Cosworth BDR
ユニットです。
170bhp/6500rpm、190Nm/5500rpmを発揮します。その
フィーリングはレーシングエンジンのBDAをデチューン
したものではあるものの、4500rpmぐらいから一気に吹け
上がり、高回転域になればなるほどパワーとトルクが炸裂
する様は、まさにレーシングエンジン直系そのものです。
その証ともといえる、ゴールドに装飾されたヘッドカバー
に憧れるセブンファンも多いようです。
ちなみに本車両は2020年秋の1万キロ時にオーバーホール
を施しているので、抜群な状態です!